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快適生活研究所情報 2025年4月号

経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します

経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

(1)春の訪れ。

 春分を過ぎると、待ちに待った春の到来を身近に感じます。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものです。私が住む京都では奈良の東大寺二月堂の「お水取り」が終わると春がやって来ると言われますが、今年に限っては長引く寒さに抗することが出来ず、お彼岸を過ぎる所まで伸びてしまいました。そんな話を親しい仲間と話していたら、「私の地元彦根では「比良八荒」と言う言葉があります。と教えて下さいました。初めてお聞きする言葉で早速調べてみました。日本大百科全書 によると「比良八講は旧暦2月24日(新暦では3月下旬から4月上旬ごろ)、比良大明神で比叡(ひえい)山の衆徒が法華経8巻を8座に講ずる行事である。丁度その頃に寒の戻りがあり、琵琶(びわ)湖の湖南では比良山系から吹き降りる強風がたたきつけるようにして吹く。そのため湖上は荒れ、気温は一時下がる。この局地強風を比良八荒という。『琵琶湖哀歌』で有名な四高ボート部の遭難(1941年4月6日)は、この比良八荒によるものである。この日、前日の雨はあがっていたが、西高東低冬型の気圧配置に戻ったため、湖上は風が吹き荒れて波が高く、今津港を出たボートは急変した天気に木の葉のように翻弄され、11名が萩(はぎ)の浜(高島市)沖で波間に消えた。比良八荒は、比良おろしの時節を限定した一種であるが、この風が吹くときは、比良山系の南東象限において強風となる。しかし山を吹き降りた気流は、湖面で跳ね上がるため、斜線の部分で風は弱くなる。ところがこの気流はふたたび吹き降り、野洲(やす)付近で強風となる。」とありました。皆さんの地域でも土地の人しか知らない「春到来の」珍しい言い伝えがあるのではないでしょうか。
 最近色々な場面で春を感じます。自宅ではエアコンを止める時間が増えて、自然の風を部屋に取りこむ機会が増えましたし、庭では水仙や椿(侘助)が満開になり目を和ませてくれます。散歩に出るとタンポポや小さな淡い紫色のスミレの花を見かけるようになりました。車で外出する機会が増え、近くのスーパーは賑わいを取り戻しています。そして、お客様の服装も明るく薄手のものに変化してきました。このように様々な場面で春の訪れを実感します

(2)ロシア、ウクライナ戦争の早期終結を祈る。

 歴史を俯瞰して描くことに長けた司馬遼太郎さん。その著書「坂の上の雲」を随分前に読みました。その後NHKの大河ドラマに登場した時、毎週楽しみに見ておりました。この中で登場するロシア人はとても親しみが持て、情が深い人達でした。一方浅田次郎さんの「終わらざる夏」を読んだ時、約束を平気で破る信頼できない身勝手な国だなと感じました。ポツダム宣言を受け入れて武装解除した日本を攻撃し、北方四島を占領した事実は胸に刺さりました。少なくとも日本は宣戦布告してアメリカ始め連合国と戦いました。しかしロシアは日ソ中立条約を一方的に破棄し、丸裸になった日本を攻めてきたのです。浅田次郎さんは流石に自衛隊の勤務経験がおありになるので、軍のことについてわかりやすく書かれていました。今でもこの歴史小説は読み応えのある優れた作品だと思います。何故ウクライナや欧州各国がロシアを信用しないのかよく理解できます。記憶に新しいのは故安倍首相がプーチン大統領と27回も首脳会談を行ったことです。しかし、多額の投資をしたにも関わらず一島も返還されず、挙句の果てにロシアは憲法を改正して自国領土を寸土も返還できないようにしてしまいました。自国のために、このような理不尽なことを臆面もなくやってきたのがロシアです。(今の米国ファーストを強行するトランプ大統領も自分勝手で似通ったもので、決して褒められません。)今もクリミア半島を一方的に占領されているウクライナにとって、ロシアとの停戦協定は受け入れ難いものかもしれません。その前に先ずロシアはウクライナ等欧州各国との信頼回復に務めなくてならないと思います。