快適生活研究所情報 2018年2月号 |
経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します
経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い
(1)努力する人を神様は見捨てない 中村印刷所中村輝雄社長の思い
パソコンの普及で簡単な印刷は家庭で出来るようになりました。そのあおりをもろに受けたのは印刷業界です。私も十数年、年賀状はワードで作成しています。ここに取り上げた中村社長さんは2代目で、35歳で両親の後を継いでおられます。高度経済成長の後押しで、50歳まで業績も順調でした。ところがバブル崩壊に伴い業界全体が低迷し、同時にIT化の波が押し寄せてきました。2001年に設備投資して対応されたのですが、使い慣れないこともあり、不良品を大量に出し、借金が増えるばかりでした。業界は斜陽産業と呼ばれて廃業、倒産が相次ぎました。ある日部下との何気ない会話の中で「真ん中が膨らまず、水平に開くノート」について話し合い、その技術を開発したいという思いに突き動かされました。起死回生を懸けて意地と根性で開発に挑戦することにしました。中村社長は69歳、部下は76歳です。製本には針金を使わないため、強度があり綺麗にページが開ける特別な接着剤が必要でした。あらゆる接着剤で試作を重ねました。経費をかけてゴミを作っているようなもので、家族からは本業を圧迫しかねないと呆れられる始末でした。開発開始から2年が経ち偶然満足のいくノートが出来ました。これで業界に革命が起こせると意気込んだものの、受注産業のため売り方が分からず、商品は日の目を見ることがありませんでした。その後幸運にも全国規模の卸問屋から大量注文が来て、工場はフル稼働できましたが、次第に卸問屋との取引条件が厳しくなり、これでは赤字になります。加えて先方の都合で契約破棄を言い渡されたのです。その上に銀行の担当者の不手際で国の助成金が受けられなくなりました。中村社長はその時のことを「悔しいの一言で表現しきれない憤りが全身を駆け巡った」とおっしゃっています。3年間赤字が続き、2015年に手元に残ったのは借金と8千冊の在庫でした。借金を抱える赤字会社を子供たちに残すわけにもいかず、奥さんと相談して、土地を売って借金を返済し、会社を清算することに決めたのです。2016年正月、氏神様、両親の眠るお墓にお参りし、自宅に帰りました。すると中小企業診断士から電話が入り、HPのアクセスが急上昇しているとのこと。原因が分からず戸惑う中、三が日が明けた途端に、電話や問い合わせが殺到しました。一緒に開発した部下のお孫さんが「お爺ちゃんが作ったノートが売れなくて困っている。ノートが売れたらお爺ちゃんに電動車椅子を買ってあげたい」とTwitterに呟き、それが一気に拡散したからでした。3万冊の注文が入り工場はフル稼働。お陰でこの年の年商は前年の3倍、利益は11倍も出すことが出来たのです。中村社長は「人生のよしあしは死ぬまで分からない。辛い時には我慢してコツコツと努力し、順調な時こそ天狗にならないで自戒し続ければ、世の中捨てたものではない。物事を楽天的に解釈すると運命は必ず好転する」とおっしゃっています。 私も創業以来、中村社長さんと同じ思いでコツコツ頑張ってきましたのでお話に大変共感し、勇気づけられました。
(2)まもるくん豆知識 ノロウイルスに「まもるくんスーパー」をご活用ください。
どんなに気をつけていても冬の時期に高齢者施設等で流行り出すノロウイルス。「まもるくん」の主成分ヒノキチオールはMRSAやSARSウイルスさえも増殖抑制する強力な除菌効果があり、同時に耐性菌を発生させません。1分間噴霧しますと99.62%ウイルスを不活性化させます。ですから出たら集中噴霧して下さい。(データは弊社HPをご覧下さい)