快適生活研究所情報 2016年8月号 |
経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します
経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い
(1)奇跡の薬「スタチン」の発見者 東京農工大特別名誉教授 遠藤章氏
世界百カ国以上、約4千万人もの人々が毎日服用している「スタチン」。この薬は虚血性心疾患と脳卒中の元凶となる血中コレステロール値を低下させ、のみならずアルツハイマー病やガンなどにも有効な「奇跡の薬」と呼ばれています。遠藤先生はこの発見が評価され日本人では始めて全米発明家殿堂に入られ、また数々の国際的な賞をもらわれています。先生は秋田県の豊かな自然に包まれた農家でのびのびと育ち、そこで身近にあるキノコに興味を持たれました。中でもハエトリシメジというキノコは食べると美味しいのに、台所に置いているとハエが寄ってきて、しばらくすると死んでしまうことに興味を抱きました。高校の時に研究されたそうですが、これが研究者として目覚めた時だとおっしゃっています。東北大学農学部に進まれて応用微生物科で研究されますが、そこで世界初の抗生物質ペニシリンを発見したアレキサンダー・フレミングの伝記に出会います。研究一筋に生きたフレミングの伝記との出会いが先生の人生の大きな転機になったそうです。お薬の三共に入社され2年目で早くも頭角を現し、それまでの5倍の酵素を作るカビを発見します。そのご褒美にアメリカに留学されました。その留学前にコレステロールの研究をしようと考えていました。理由は「人がやらないこと、嫌がることをやろう」ということでした。アメリカに行かれて一番驚いたのは肥満の人が多いことでした。心筋梗塞で死ぬ方は60万から80万人いて大変深刻な問題になっていました。しかし有効なコレステロール低下剤がありません。その時「よし、これだ!」と思われたのです。先生の原点であるフレミングは青カビからペニシリンを発見しました。それに懸けたわけです。今思うと「神様のお導き」だったかも分かりませんと述べられています。六千株もの実験の末にある青カビからコレステロール合成阻害物質「コンパクチン」を世界で始めて発見されました。その時「小さなことをコツコツ根気よくやり続けていく。そういう努力はなかなか表には出ないけれども、何かを成し遂げる上で一番大事なことだ」と実感されたそうです。正直途中で投げ出したくなったそうですが、頑固というか、信念というものがなければ発見に至らなかったと述懐されています。コンパクチンの商業化に向けて米国のテキサス大学と共同研究されたのですが、発ガン性があるということで暗礁に乗り上げ、三共は諦めてこの開発から撤退します。しかし、米国のメルク社は研究を引き継ぎ、遂に1987年に世界初のスタチン製剤を発売しました。最後に印象に残った先生のお話を二つご紹介します。「成功する人としない人の差は出発点は好奇心です。加えて人の役に立ちたいという信念、志です。その土台の上で、一つのことに夢中になって努力し続ける人が成功を手にします」「僕は若い時からずっとこう思っていました。たった一つでいいから世の中の役に立つことをしてから死にたい。それが人間としてこの世に生まれてきた証しであり、生き甲斐というものでしょう」先生の素直で純粋な志にとても感動しました。
(2)まもるくん豆知識 「まもるくん」で夏をさわやかに カビ対策とヒノキ風呂
「まもるくん」をお使いになった方から「自然のいい香りに癒されます」と評価して頂いています。今年の夏も昨年同様かなり蒸し暑いようです。そんな夏を出来るだけ快適に過ごすために「まもるくん」をお使い下さい。先月号では蚊の対策を取り上げました。心配なカビ対策ですが、「まもるくん」は最も生育力が強い真菌に対して発育を阻止します。よくカビが生える所に定期的に噴霧して下さい。そして「まもるくん」を入れたお風呂で汗を流すのもいいですね。入浴時のお湯の温度40〜45度で8時間程度持続効果があるように設定されています。