快適生活研究所情報 2015年5月号 |
経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します
経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い
(1)エッセイスト 大石邦子さん「生きる」とは
22歳で大きな事故に遭い、半身麻痺に。同級生はみな綺麗になって青春を謳歌し、恋人が出来たり、旅行に行ったりしているのに、私の人生はこれで終わりよと自暴自棄に。お母さんや看護師さんに八つ当たりしたりしました。病院から出される睡眠薬を溜めて一気に飲んで死のうとされましたが、死ねませんでした。お母さんはショックで心筋梗塞を起し、お父さんが来て彼女に泣きながら言いました。「死んだほうが楽かも分からん。でも、生きなきゃだめなんだ。お父ちゃんのためにも、お母ちゃんのためにも生きなきゃだめなんだ。分かるか」「私は命なんてことを突き詰めて考えたことはなかったんです。命は自分のものだと思っていました。しかし、愛情で繋がっている命は一つの体のようなもので、私が苦しい時、母も苦しいんだなって。父も兄弟もお友達も同じで、私が死ぬっていうことは、最悪の苦しみを与えることになる。自分のものだからどうしても構わないというものじゃなかったんだと感じました」 会津女子高の仲の良い同級生11人で結成したゼロ。事故に遭ってから毎日交替で生花を持って訪ねてくれました。事故から8年後、グループのお母さんがやってきて「くーちゃん、お願いだから娘に結婚するように説得してやってほしい」と。友達は「私はくーちゃんが退院するまで結婚しない」といって良い縁談をことごとく断っていたのです。大切な友を必死で支えようとしていたのです。 大石さんは事故に遭うまで出光興産に勤めておられましたが、再起の見込みがないので退職されています。退職して2年後人事部長が訪ねて来られました。部長から大石さんの話しを聞いた店主(出光佐三氏)が「君は自分の子供が病気になって動けなくなったら、その子は要らないと言うのかね」と言われ、様子を見に行くようにと命じられたのです。そして今度は店主自ら雪深い日に「くーちゃん、来たよ」と言って手を握り、「私はこれまで出光は自殺するのではないかと噂されるほど苦労もした。その苦しみがいつか楽しみに変わった。くーちゃんも必ずそうなるからね。頑張りなさい。あなたの両親は私の息子ぐらいの年齢だから、君は孫だ。今日から僕をお爺ちゃんと呼びなさい」。「私は出光さんに出会わなければ今まで生きていられなかった。・・今日まで出光さんを傷つけるような生き方だけはしないと、これまで生きてきました」 またお父さんは定期券を買って毎日仕事帰りに見舞いに来られたそうです。ベッドの横で目を合わせないようにしてこう話されました。「大丈夫だ、大丈夫だぞ。お父ちゃんがいる。お父ちゃんが百まで生きて、お前やお母さんを守るんだから。おまえは何も心配することはない」お母さんは、そのお父さんが亡くなってからお母さんがいつも話をしていたように「西行の歌 願わくは花のもとにて春死なん」爛漫の花に抱かれて旅立たれたそうです。 死のうと思っても死ねなかった大石さん。生かされていたのですね。そして人は一人では生きていけない。例え意識しなくても誰かの慈愛を受けながら生きていることがよく分かりました。
(2)まもるくん豆知識 まもるくんは安全ですか
先日「ペットに使いたいのですが、直接かけても大丈夫でしょうか」というお電話を頂きました。可愛がっているペットが病気になったり、死んだりしないかと心配されたのです。日本食品分析センターでのマウスを使用した安全性テストで「死亡例なし、異常例なし」と人畜無害が証明されていますとお話ししました。ある特養でお年寄りが手の届かないところに置いていた「まもるくん」の2Lボトルを一すべて飲んでしまわれた話しを思い出します。施設の方は随分心配されましたが、全く異常はありませんでした。安心してお使い頂きたいと思います。