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快適生活研究所情報 2014年1月号

経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します

経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

(1)いのちを大切にした零戦搭乗員 彼らの死を無駄にしてはならない

最近零戦に関することがよく目に止まります。宮崎駿監督が描いた「風立ちぬ」は零戦を設計した堀越二郎を下敷きにした作品です。「大空のサムライ」と呼ばれた零戦搭乗員坂井三郎氏のことを知り感動しました。百田尚樹氏の長編小説「永遠の0」も神風特攻隊として散華した祖父宮部久蔵の履歴を母清子に頼まれて調べる二人の孫の話です。二人は最初に訪ねた元戦友から祖父のことを「臆病者だった」と吐き捨てられ大変ショックを受けます。しかし生残った元部下、同僚から聞いた話は違いました。超一流の戦闘機乗りでありながら異常なまでに命を大切にした祖父の話です。元部下は祖父から勇気と決断力、それに冷静な判断力が勝敗と生死を分けることを教えられ、そして決して命を無駄にするなと諭されます。元部下がある時、祖父から写真を見せてもらった時の話はそれをよく物語っています。「胸ポケットから取り出した布袋に折り畳んだ紙が入っていた。中から1枚の写真が出てきた。その写真は丁寧にセロハンが張られていた。「家族の写真です」「見せていただけますか」宮部小隊長は宝物のようにそっと渡してくれました。・若い夫人が生まれて間もない赤ん坊を抱いている写真でした。・写真の女性はきれいな人でした。「清子と言います。清い子と書きます」「清子さんはきれいな人ですね」小隊長は少しはにかんだように笑いました。「妻はマツノと言います。清子は私の娘の名前です」・・「六月に生まれました。ミッドウェーから戻ってすぐに生まれたのですが、休暇が取れず会いに行くことが叶いませんでした。ですからまだ一度も会ってないのです」・・「辛い、もう辞めよう、そう思った時にこれを見るのです。これを見ると勇気が湧いてきます」・・「娘に会うためには、何としても死ねない」その顔は普段の温和な彼からは想像もつかないほど恐ろしい顔でした。」小説はそんな彼が何故十死零生の特攻を志願したのかを解き明かしていきます。
傘寿を迎えられた天皇陛下は次のように述べられています。「最も印象に残った出来事は先の戦争。前途に夢を持った多くの人々が若くして命を失ったことは本当に痛ましい」。軍部上層部の無謀で無責任極まりない作戦や指揮で無駄死に追いやられた多くの兵士達。それが分かっていても家族のために愛する人のために国のために理不尽な死を受け入れ、男らしく誇り高く死んでいった兵士達をこの作品は活写しています。この方々の死を私たちは無駄にしてはならないと痛感させられる感動の作品でした。

(2)プルースト現象をご存知ですか

香りが過去の記憶をよみがえらせる「プルースト現象」と呼ばれる体験によって、快感や自分の体験の記憶に関わる脳の働きが活性化し、健康状態も改善するとの検証結果を、花王感性科学研究所(東京)や愛知医科大などの研究グループがまとめました。
「プルースト現象」を起こす香りでは、快感などを判断する「前頭眼窩野」と呼ばれる大脳の前部や、自己記憶に関わる「後部帯状回」と呼ばれる大脳の内側が同時に活性化しました。炎症を起こす体内物質が血中で減少、体の状態を良くすることも確認したそうです。さて「まもるくん」の香りはどうでしょうか。