快適生活研究所情報 2013年7月号 |
経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します
経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い
(1)豪雪の地で郵便集配20年 清水咲栄さんに学ぶ
清水さんは新潟県との県境に近い長野県飯山市涌井で、豪雪の期間だけ郵便集配受託者として従事されています。一晩で50,60cmの積雪がある地域で、バイクが使えませんから全長5キロを3時間かけて徒歩で集配します。清水さんは貧しい農家の長女として生まれ、子供の頃は働きに出ている両親に替わって6人の兄弟たちの子守、炊事、洗濯をされていました。22歳でよりによって両親の借金を抱えた人と結婚し、二人で近くの飯山炭鉱で働きました。4人の子供を授かり、仕事に精を出し、その真面目な働きぶりから炭鉱主に、ある鉱区を任されました。地代を払って、採掘した石炭を売って得たお金で従業員に給料を払う請負のような仕事です。ある時大量の石炭を掘り当てました。儲けたお金で従業員にボーナスを払い温泉旅行に連れて行きました。これまでの苦労が報われ、これで楽が出来ると二人で喜んでいた矢先、突然炭鉱の入り口に「立ち入り禁止」の看板が出されていました。炭鉱主に利益を全てかすめ取られ、残ったのは750万円もの借金でした。それから地獄のような日々が続きました。何度も子供たちと一緒に死のうと思いましたが、子供たちの顔を見ると死ねませんでした。夜逃げだけはしないと、借金取りから家のもので畳や布団にいたるまで金目のものを全て持って行かれました。しかし「捨てる神あれば拾う神あり」で以前親交のあった行商のおじさんが来て、食料品や生活雑貨を売るように勧めてくれ、自分の得意先を譲ってくれました。ご主人は出稼ぎに行きそのお金を借金に当てました。10年間でやっと借金の大半を返すことが出来、ご主人も家に帰ってきて「母ちゃん、今度外国旅行に連れて行ってやる」と喜んでいたところ、ご主人が娘を送る途中で運転を誤って崖から転落して亡くなりました。(後年その娘さんも亡くしています)まだ借金が残っていたので下ばかり向いていられないと土木作業員の仕事を始めました。男衆と一緒に朝早くから夜遅くまで働く毎日でした。そうして70歳の時に郵便配達の仕事が舞い込んできたのです。郵便局の人からは「吹雪の日は大変だから休んで次の日に」と言われましたが、「誰かの笑顔をこの山に住む人々に届けて、一緒に喜ぶこと」をモットーに天候を理由に休んだことは1日もありません。最後にこう書かれていたのが印象的でした。「人生というものはいいことよりも悪いことの方が多いものなのでしょう。しかし四季が巡ってくるように厳しい冬の後には必ず春がきます。人生と言う畑に涙の種を蒔けばその種がいつか喜びの花を咲かせてくれる。だからこそ人生は努力と忍耐に尽きる。」清水さんから大きな大きな励ましを頂きました。
(2)まもるくん豆知識 日本人のアレルギー体質は世界一
梅雨に発生しやすいカビ。先日NHKのニュースで取り上げられていたアスペルギルスというカビは怖いカビです。どこの家にもいるカビで吸うと肺をやられます。アレルギー体質の人は気をつけて欲しいとのこと。先日長年アレルギーの研究をされている理学博士S氏のお話を伺いました。驚いたことに日本は世界一アレルギーの人が多い国で、アレルギーのほぼ半分はアトピーだそうです。その原因の大半は母体から来るそうで、要するに遺伝子なのです。ですから付け焼刃で治ることはありません。医者から処方されるステロイドは劇的な効果がある反面その副作用に注意する必要があるとのこと。
1年半に渡りお風呂に「まもるくん」を入れて使い続け、お孫さん2人のアトピーが改善された方がいますが、博士のお話で納得できました。