HOME > 快適生活研究所情報

快適生活研究所情報 2012年6月号

経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します

経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

(1)森を守ることは未来を守ることA安田喜憲氏

 先月に引き続き安田氏のお話を載せたいと思います。
 「今は木1本もないメソポタミアをボーリング調査すると1万年以上前は深い落葉ナラの森であったことが分かりました。今では想像もつきませんが、かつてメソポタミアの森にはライオンやクマも沢山いました。それなのに1万年前突然森が減少していきました。原因はヤギやヒツジを連れてきた人がいたからです。このような畑作牧畜文明が森を徹底的に破壊してしまったのです。ギリシャ文明も同様でした。パルテノン神殿は落葉ナラの森の中にありました。ここでもヤギやヒツジを飼ったために森を破壊してしまったのです。森が消えると海も死んでしまいます。エーゲ海の青さに惹かれて行ってみると海は海水だけで海藻もなく生き物もいないのです。地中海文明が反映したローマ時代には、シーザーがイギリスまで遠征します。その時のガリア戦記には、ローマ軍を連れ、アルプスを越えて北の大地に行くと、60日間歩いても端に到達できない広大な森があると記されています。ところが12世紀以降に大開墾時代が始まると、花粉分析調査で分かったことですがハゲ山になったのは2千年前です。ヨーロッパでも12世紀以降に大開墾時代が始まると、たった500年間でイギリスの森で90%、ドイツの森で70%、スイスの森で90%が破壊されました。その後ヨーロッパは17世紀の段階で小氷期という大きな気候変動があり、そしてペストが流行しさらに森を破壊してしまいます。それで新天地を求めてアメリカに渡ることになります。アメリカも1620年までは巨大な森の国でした。それが、アングルサクソンがヒツジやヤギを連れてきて、たった300年で森の80%を破壊してしまいました。中国も同様です。黄土平原は漢民族が来るまでは豊かな森があったのです。花粉分析の結果、4千年前までは森の楽園でした。今の状態になったのは1千年前です。海抜1800メートルのチベット高原でも調査すると、1500年前までトウヒやモミ、カバノキ、ヤナギなどの大森林があったことが分かりました。これらの国と比べると日本がいかに恵まれているか分かります。これだけの人口密度がありながらクマを残した国は日本しかありません。肉食をせず米、野菜、魚を食べた結果です。今回の大震災に遭遇してもその背後に森は残っています。森が東北の人々を再び生かすことになるだろうと思います。私たちは、右足を縄文、左足を稲作漁撈に立脚しているということを認識した上で、これから欧米文化とどう向き合うのか、また仲良くし、融和していくか皆で考える必要があると思います。」
 (日本熊森協会シンポジューム3.11後に考える自然といのちより)

(2)まもる君豆知識 そろそろ出始めるゴキブリや蚊に「まもるくん」

 早くも沖縄では梅雨入り。若葉がきらめく季節をもう少し楽しみたいのですが、蒸し暑さが直ぐそこまで近づいています。これから心配な雑菌や虫の増殖に備えて「まもるくん」をお勧めします。「まもるくん」の主成分であるヒノキチオールは優れた抗菌作用でじめじめした所に発生するカビの増殖を抑制します。またゴキブリ、蚊などを忌避する効果にも優れています。梅雨になると出てくる水虫も菌の増殖を抑制し、かゆみを取ります。その不思議な効果に驚かされます。なおゴキブリ忌避に驚くべき効果を発揮する方法などをHPでも紹介していますのでご覧頂きたいと思います。