快適生活研究所情報 2012年5月号 |
経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します
経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い
(1)森を守ることは未来を守ること@安田喜憲氏
国際日本文化研究センター教授の安田氏は、今日本は「日本の漂流、第三の危機」に直面していると訴えておられます。
第一の危機は明治維新。日本の伝統的な文化や歴史を欧米文明への憧れから失いそうになった時代です。しかしその中で欧米文化を認めながらも日本は日本古来のものを大切にすべきだと叫んだ方がいます。吉田松陰です。武蔵野で斬首される前に彼が詠んだ辞世の句「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かれまし大和魂」を紹介されています。続いて戊辰戦争で最後まで戦い、自刃した会津藩家老西郷頼母の妻千恵子が残した歌を紹介されています。「なよ竹の 風にまかする身ながらも たわまぬ節はありとこそ聞け」この二つの歌の中に日本の文化と日本人の魂があるとおっしゃいます。
第二の危機は第二次大戦敗戦で、大量生産、大量消費の物質文明が日本に押し寄せた時代です。そして第三の危機は今回の福島原発事故、TPP加盟準備等農村、漁村が崩壊せんとする今だそうです。
始めて耳にする話ですが安田氏は日本人の右足は縄文、左足は弥生の稲作漁撈の上に立っているとおっしゃいます。一万年続いた縄文時代、豊かな自然と共存しながら生き続けた縄文文明の中にこそ、日本の第三の危機を乗り越える叡智があると。今回東北の人たちが大災害を被っても気高い心を持ち続けたのは縄文から来ているとおっしゃるのです。縄文文明の7大特徴は@自然と共生A命を最も大切にするBその命を生む女性が大きな力を持っていたC平和(1万年の間戦争をしていない)D物づくりの伝統(縄文土器の素晴らしさ)E祈り(あらゆる自然に祈った)F言霊を大事にした(文字がなかったので語り伝えた)と説明されます。そして縄文の伝統は弥生へ連綿と受け継がれました。弥生文化の8大特徴は@森・里・海の水の循環を確立したA命の水で人と人とがつながる社会を作ったB自らのエネルギーを投入して大地を豊かにし、その喜びを持ったC稲作漁撈民は森を守り、生物の多様性を守ったD右肩上がりを拒否したこと。(伊勢神宮に見るように20年サイクル(式年遷宮)を確立したE過去への感謝と未来への責任(式年遷宮では植林等を行った)F輪廻転生思想G山岳信仰だと説明されました。
比叡山に入った最澄は「山川草木悉皆成仏」と詠み、森は、人の世はもちろん天上の世界よりも美しいという境地に至りました。このように私たち日本人は右足を縄文、左足を稲作漁撈の弥生という二つの大きな文明の伝統に支えられて、大地に立っていると述べられています。それは欧米文化と根本的に違うと強調されています。続きは6月号で。
(2)まもるくん豆知識 まもるくん初体験の声
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