快適生活研究所情報 2010年03月号 |
経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します
経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い
(1)植物の不思議 田中修 甲南大学教授
先般ラジオでお話を聞いて植物の営みの不思議さに感動しました。先生は植物の生き方を研究されています。植物は人間と違って動くことが出来ません。ですから栄養を取るために根をはり、花を咲かせて虫を誘って受粉し子孫を残します。シンプルに見えるあの体の中に驚異的なメカニズムが働いているのです。ほとんどの植物は春と秋に花を咲かせます。これは寒さに弱い植物は冬を種子で過ごすために秋に花を咲かせます。一方暑さに弱い植物は夏を種子で過ごすために春に花を咲かせているのです。
驚くことに3,4月に咲きほこる桜は前年の9月には花を咲かせる準備を整えています。種は不都合な環境をしのいで生きていくことが出来ますから、植物は季節を先取りし、タイミングを計って花を咲かせているのです。そのタイミングを計算しているのが葉っぱで、花のように目立ちませんが実は植物の生涯に必要不可欠な存在で、大きな役割を担っているのです。葉っぱは夜の長さを計って季節の訪れを予知しています。
夜の長さは季節の2ヶ月前に変化します。ご存知のように夜は夏至の日に一番短かくなり、冬至が一番長いですね。先生は植物がどの部分で夜の長さを計っているのか調べました。「葉」「茎」「芽」「根」にそれぞれ暗闇を与える実験をすると、葉っぱに一定の暗闇を与えた時にだけ、つぼみができました。葉っぱから作られた「フロリゲン」という物質が夜の長さの変化を感じて芽に信号を送っていることをつきとめられました。このメカニズムを使っていつの季節でも植物に花を咲かせることが出来るようになりました。まさに先生は「花咲か爺さん」ですね。最後に先生がおっしゃいました。いくら科学が発達しても私たち人間は「光合成」すら出来ないのです。驕ってはいけません。心しなければなりませんね。
(2)感動の詩 時には泣きたい方にお届けします。
生まれつき全身が不自由で、口が聞けない一人の少年が、生命を絞り出すようにして書き残し、16年という短い生涯を終えました。
@ごめんなさいね おかあさん ごめんなさいね おかあさん ぼくが生まれて ごめんなさい ぼくを背負う かあさんの 細いうなじに ぼくはいう ぼくさえ 生まれなかったら かあさんの しらがもなかったろうね 大きくなったら このぼくを 背負って歩く 悲しさも 「かたわな子だね」とふりかえる つめたい視線に 泣くことも ぼくさえ 生まれなかったら
Aありがとう おかあさん ありがとう おかあさん おかあさんが いるかぎり ぼくは生きていくのです 脳性マヒを 生きていくのです やさしさこそが 大切で 悲しさこそが 美しい そんな 人の生き方を 教えてくれたおかあさん おかあさん あなたがそこに いるかぎり