快適生活研究所情報 2009年02月号 |
経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します
経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い
(1)姿勢をよくするとかっこいい
正しい姿勢が健康にとって大変重要なファクターだと皆知っていますがなかなか実行出来ません。ふと気づくと猫背で歩いていて家内に「背中が曲がっているよ」と指摘されます。でもいつのまにか元の木阿弥になっています。どうしたら長続きするのかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
先般ラジオを聞いていたら北京オリンピックの陸上で始めてメダルを取った朝原さんの奥様シンクロの銅メダリスト奥野史子さんがいいアドバイスをされていました。すなわち「体の中心を意識して歩きなさい」と。そうすると筋肉質の体になるそうですよ。歩き始める時にこの言葉を思い出して歩けば背中が自然にピンと伸びてきます。
それとこれは私が実行していることですが、車を運転する時に座の角度を90度にして背中をピタリとシートにつけて運転するといいですよ。自然に背中がまっすぐになります。
(2)素直な心と出会いを大切にする 鈴木秀子先生の出会い 月間致知より
鈴木先生が小学校5年の担任になった時、一人服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。ある時少年の1年生からの記録が目に停まった。ほがらかで友だちが好きで人にも親切。勉強もよくでき将来が楽しみとある。間違いだ。他の子の記録に違いないと先生は思った。
2年生になると母親が病気で世話をしなければならず時々遅刻すると書かれていた。3年生では母親の病気が悪くなり疲れていて教室で居眠りをする。後半の記録には母親が死亡、希望を失い悲しんでいるとあり、4年生になると父は生きる意欲を失いアルコール依存症になり少年に暴力を振るうと書かれていた。先生の胸に激しい痛みが走った。駄目と決めつけていた子が突然深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。先生にとって目が開かれた瞬間だった。
放課後先生はその少年に声をかけた。「先生は夕方まで教室で仕事をするからもしよかったら勉強しない。分からない所があれば教えてあげるから。」少年は始めて笑顔を見せた。それから少年は毎日予習と復習を熱心にするようになった。授業で少年が始めて手を上げた時先生の胸に大きな喜びが湧き起こった。クリスマス、少年が小さな包みを先生に押し付けてきた。後で開けてみると中に香水のビンが入っていた。お母さんが使っていたものだと分かった。早速それをつけて、帰りに少年の家に立ち寄ると直ぐに飛び出てきて先生の胸に顔をうずめて叫んだ。「お母さんの匂いがする。今日は素的なクリスマスだ」。
6年生で担任を外れたが、それ以来少年から時々カードが届くようになった。そこには先生に対する感謝とお母さんのように慕っていると書かれていた。少年はその後奨学金で大学の医学部に進み医者になったが、「父親に殴られた体験から患者さんの痛みがよく分かります」と書かれていた。
しばらくして結婚招待状が届いた。そこには「母親の席に座って欲しい」と一行書き加えられていた。 この話は「出会いを大切にしてそのチャンスを生かす」がテーマでしたが、私はこの少年の心の素直さが人に愛され、劣悪な環境にくじけないで生きる原動力になったと思いました。
家庭環境が悪いから犯罪に走る人間は極くわずかです。ほとんどの人はそれを跳ね返して前を向いて強く生きていると思います。