快適生活研究所情報 2008年03月号 |
経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します
経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い
(1)松崎 運之助(みちのすけ)氏 夜間中学教師30年
山田洋次監督の映画「学校」のモデルになった松崎さんは夜間中学の教師として30年勤務し、今は町の路地裏で小さな集いを持っておられます。氏は満州で生まれ終戦で引き上げてこられました。お母さんのヤエさんは離婚して一人で日雇いをしながら3人のお子さんを育てられました。そのお母さんのことを先生は「路傍に咲いた一輪の花」だと表現されました。誰にも見せようとしないで、まじめにひたむきに咲いている名もなき一輪の花。 氏が小学校3年の頃家族は長崎市のどぶ川沿いのバラックに住んでいました。氏は肉体労働を終えたお母さんを弟や妹たちと二つ先の橋まで迎えに行きました。子供たちは口々に今日一日あったことをお母さんに話します。お母さんは疲れているのににこにこしながら子供たちの頭をなでてくれたそうです。母親が傍にいるだけで子供たちの心は幸せだったそうです。
お母さんは毎年誕生日になると氏に話されました。「あなたが生まれた頃は沢山の人が死んでいった。その人たちのお余りを貰ってあなたは命をながらえてきたのです。そしてこれまで沢山の方にお世話になって大きくなったのです。そのことを忘れないように」。氏は中学を卒業して働きながら高校、大学を卒業され、夜間中学の教師になられました。ある授業の中で母という字を教えました。氏が「中の二つの点はお母さんのおっぱいだから棒では駄目ですよ」と言ったら、ある生徒が字をじっと見て「先生あれはお母さんの涙です」と言ったそうです。そしたら周りの人も大きくうなずいて苦労の多かった母のことをこぼれるように話し始めました。
夜間中学に通う生徒たちは自ら学びたいと思って来ています。これまで字を知らないばかりに人に馬鹿にされ、傷ついてきた人たちです。今その字を通して自分の思いを伝え、お互いの気持ちを通い合わせることに無上の喜びを感じているのです。字を学ぶことで自分の世界を広げているのです。教育の原点、何のために学ぶのかがよく分かります。先生はなかなかユーモアのセンスのある方でこんな話をされました。学校はお母さんのようなものです。どんな子供でもわけ隔てなく教え、分からなかったら母のように優しく受け入れてくれます。だから母校と言います。父にすると不幸(父校)になりますからね。先生の本「ハッピーアワー」「幸せになるための学校」は「ひとなる書房」から。
(2)MAMORUKUN豆知識 ALSの奥様を介護される方からの便り
筋萎縮性側索硬化症の奥さんを長年介護しておられるFさんからのお便りをご本人の了解を得て原文のままご紹介します。「妻の病状ですが変化なしで過ごしています。これまでどうしても皮膚のただれがあり独特の臭いがしていましたが、毎日「まもる君」と消毒用アルコールを髪の毛にブラッシングし、絞ったタオルに石鹸をつけて拭き、シーツの上に敷いているバスタオルに消毒用アルコールと「まもる君」を吹き付けて交換するようになって約1ヶ月頃から皮膚のただれも独特の異臭も全くなくなり、最後まで直りにくかった耳の周りもすっかりきれいになりました。しかし油断できないので耳の後ろや周りには「まもる君」を毎晩1度は吹き付けています。いい商品を提供していただき有難く思っています」