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快適生活研究所情報 2004年09月号

弊社経営理念
信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

(1)水を治める

今年は東北、北陸、四国で過去例がない大水害が発生し大きな被害をもたらしました。地球温暖化が進む中で台風の発生率が高まることが懸念されます。

古来治水は政治の中心的な課題とされてきましたが、今再び問い直されているように思います。治水とは洪水の防止を図り、また発生した時は被害を最小限に止めるよう様々な方法で川を治め、国土や人々の暮らしを守ることを言います。治水対策として、ダムの建設、河川の改修、遊水池整備などが行われていますが、さらなる総合治水対策として流域の保水能力を高める対策が急がれています。高度経済成長期以降加速された乱開発、山を切り崩し、田畑を宅地に変えてきた「つけ」が今きているように思います。

(2)昨年の自殺者 過去最多となる

昨年1年間の自殺者は3万4427人に達し、統計が残る78年以降の26年間で最も多くなりました。経済・生活問題が動機と見られる自殺が昨年から大幅に増加し、健康問題も増加に転じています。年齢別では30代、40代が計1274人増と急激に増えています。都道府県別では東京2967人、大阪2180人、愛知1633人の順になっていますが、人口に比べ大阪は随分多いように思います。経済・生活問題が動機の自殺が増加しているのは政治の責任と言われても仕方ないように思います。

(3)MAMORUKUN豆知識M 森林浴について

「森林浴の森100選」をご存知ですか。86年に林野庁と緑の文明学会が制定したものです。ちなみに1番は野幌森林公園(札幌市)、2番は函館山、3番は利尻島自然休養林、4番は浅虫生活環境保全林(網走市)で全て北海道です。東京では28位に高尾山、29位に明治神宮の森が選ばれています。大阪では59位にやっと箕面公園が入っています。

森にはなぜ、癒し効果があるのでしょうか。重要な要素が樹木の葉や幹から発散される芳香性物質フィトンチッドです。なぜフィトンチッドが体に良いのか解明されていませんが、疲れやストレスを取り、安らぐ作用があることがだんだん分かってきました。揮発性フィトンチッドの主な成分であるテルペンは7−8月が最大で、冬に比べると5−10倍多く、時間的には午前中から正午にかけての濃度が最も高いそうです。日本の国土の3分の2が森林です。少し足を伸ばして森林浴を楽しんでは如何でしょうか。(ヒノキチオールはフィトンチッドの一種です。)

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