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まもるくん物語 第三話

(5)ヒノキのすごさ

第二話で法隆寺に使われているヒノキについて触れましたが、ぼく(MAMORUKUN)の生みの親のことですので、もう少し話をさせて下さい。

鹿児島大学理学部の鈴木英治教授によりますと、法隆寺の大部分の木材は建築当時のままで、太い柱は樹齢2000年以上のものが使われていたそうです。他の部分も主なものは樹齢1000年以上のもので、スギやケヤキが少し使われていたそうです。修理にあたった宮大工さんは「木には材になってからも生きていた期間と同じ長さの寿命がある。」と言っています。ヒノキは1300年経ってもびくともしませんが、スギは800年、ケヤキとマツ、ツガは400年くらいしか持たないそうです。ケヤキは大変耐久性に優れているそうですが、ヒノキにはとてもかなわないそうです。後年修理の時に釘やカスガイとして鉄が使われましたが、錆びて数百年で使い物にならなくなったばかりか、打った周りの材木も腐らせてしまったそうです。ヒノキは鉄よりも耐久性があるということです。またまたヒノキのすごさに驚かされます。ちなみに現在はっきりとした樹齢記録としては屋久島の切り株で1065の年輪を数えたものがあるそうです。

(6)ヒノキ風呂を楽しむ

ヒノキ風呂が嫌いな方はめったにいらっしゃいません。プレハブ住宅が多い昨今、ヒノキを一番身近に感じるのはヒノキ風呂ではないでしょうか。温泉に行くと必ずといっていいほどヒノキ風呂があります。

見た目の美しさだけでヒノキを使っている訳ではありませんし、ヒノキの独特な香りからすばらしい癒し効果があるからだけでもなさそうです。ヒノキが持つ優れた除菌力と水に対する強さも理由の一つかも分かりませんね。

皆様に親しまれているヒノキ風呂も年月が経つと「ぬるぬる」としてきます。その原因と対策を私の名付け親の宮明邦夫社長からお聞きしました。一つは汚れが付着して出来る場合と、もう一つは微生物が湯船の表面の汚れなどに繁殖して膜を作る場合です。どちらの場合も普段ぼく(MAMORUKUN)を使ってくれていますと、浴槽表面への汚れの付着を防ぎ、微生物の繁殖を抑える効果があります。掃除の際に軟らかいタワシとぼくとのセットで十分に「ぬるぬる」が取れます。余り硬いタワシでゴシゴシこすると、木肌を傷つけてしまいますのでご注意下さい。

最後にぼくを使ってご家庭のお風呂でヒノキ風呂を味わう方法をお教えしましょう。やり方はいたって簡単。家庭浴槽でしたら入浴直前に50ccから100cc入れるだけ。ヒノキの香りを楽しむことが出来ますし、ヒノキチオールがあなたをリフレッシュさせてくれます。それにお体を除菌し、個人差がありますが、肌をしっとりさせ、乾燥肌やアトピー、水虫の改善にもなります。

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