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まもるくん物語 第一話

(1)ヒノキチオールの発見

ぼくはMAMORUKUN(まもる君)です。ぼくはヒノキの香りの元である「ヒノキチオール」を主成分とした除菌・消臭液です。

「ヒノキチオール」は野副鉄男博士により発見されました。1930年代、野副博士が30歳前後、台北大学の教授で新進気鋭のころ、タイワンヒノキ材の精油を研究していました。その研究中にヒノキの香りがする薄黄色の結晶である「ヒノキチオール」が見つかったのです。その後研究が進み、図のような化学構造も解明されました。この形は今までの天然物にはほとんどなく、大変珍しい物質でした。博士の研究成果は1950年、48歳の時にロンドンで開かれた研究会で発表されて大いに注目を集めました。なぜなら「ヒノキチオール」は強力な抗菌作用があり、医療や食品分野に役立つとわかったからです。博士はこの功績で学士院賞、文化勲章、勲一等瑞宝章を受章されたのです! 博士、ぼくを生んでくれてありがとう!

(2)MAMORUKUN開発秘話

ぼくの名付け親は社会システム総合研究所鰍フ宮明邦夫社長です。

「MAMORUKUN(まもる君)」は「環境をまもる」という意味です。

宮明社長が大分大学との共同研究で環境除菌ロボットの開発を手がけていたころ、化学薬剤を使うので、換気が完全に終わるまで室内に入れませんでした。この問題の解決策に、「安全で、人にやさしく、環境に負荷を与えない」天然素材であるフィトンチッドを選びました。数あるフィトンチッドの中で最も除菌・消臭力に優れているのが「ヒノキチオール」だったのです。青森ヒバは少し癖のある匂いがしますが、芳香性に優れたタイワンヒノキとブレンドすることで心地よく癒される素晴らしい香りになり、両成分の複合作用と相乗効果が引き出されたのです。精油と水を融合させる乳化剤も自然のものにこだわり植物性ヤシ油石鹸を使用しました。このような努力が実りMAMORUKUN(まもる君)が完成したのです。

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