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快適生活研究所情報 2016年6月号

経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します

経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

(1)東日本大震災に学ぶ 気仙沼の復興に向けたお二人から学ぶ

4月14日東日本大震災から五年の歳月しか経過していないにも関わらず、熊本で2回の震度7の大地震が発生し、益城町などでほとんどの建物が倒壊し、甚大な被害がでています。復興に向かおうとする時こそ、前の震災に学ばなければならないと思いました。ご紹介するのは老舗酒造メーカー男山本店社長菅原昭彦さんと震災後電力の復旧に尽力された熊谷電気社長の熊谷光良さんのお話です。驚いたことは銀行ATMが全く稼動しない時に一番最初に現金を届けてくれたのは台湾の団体だったそうで、手元に現金がないと買い物すら出来ない状況の中で、実に有難かったと。このご恩を改めて忘れてはならないと思いました。いまだに「これ、うちの畑でとれた野菜なので食べてね」って送って下さる方もいらっしゃいますから「日本人って素晴らしい」と思います。お二人とも会社の直ぐ近くに海があります。熊谷さんが「俺はこの会社に残る。会社を見守るから」と言ったら、家内が鬼の形相で「大津波で建物は流される」と言いました。その迫力に負けて家族4人で逃げることにしました。家内には震災以降もっと頭が上がらなくなりました」。とにかく大きな地震がきたら逃げることが一番です。気仙沼の大火災でマグロ漁船が何艘もやられる姿を見て「ああこれで気仙沼は終わりだ。全滅だ」。そんな思いで見ていた時、何故か父の顔が浮かんできて、何か言っているんです。それで「ああ、そうか」先の大戦で日本が壊滅的な打撃を受けた時、父の世代の人たちが「日本を再建しよう」と立ち上がって、踏ん張って今日の発展の基礎を築いたんだ。そう思った時に「何も失くしてはいない」と。父が培ってきた「人と技術と信用」は津波で流されていない。頑張って立ち上がろうと社員の前で大声で言ったんです。 男山の本社は国の登録有形文化財になっていましたが、非常に古いので潰れるかもしれないと思いました。津波は酒造の寸前まで瓦礫が迫っていて、隣の瓶詰め工場はやられていました。タンクに仕込んでいた約1500リットルのもろみは幸い生き残っていました。ただ温度管理をする冷却機が稼動しないのでただ見守るしかありませんでした。それから必死になって発電機を探し回り、それを運ぶトラックもたまたま見つかり、ろくに道具もないのに配線してくれて、運よくいろんな応援者が出てきて背中を押してくれました。お二人とも「何か目に見えない大きな力に動かされている」と感じられたそうです。熊谷さんは震災の翌日夢で父親が現れて「町に明かりを灯さないと、人の心にも明かりが灯らない」と話したそうです。こんなことをしてはおられないと自転車を手に入れて市役所に掛け合い発電機を集めるようお願いしました。ある日家に帰ったら社員の笑い声が聞こえてきました。「今日病院の電気を生かしてきたら入院しているお年寄りが手を合わせ「あんたたちは神様みてえな人たちだ」と感謝された」と。男山の酒造には保管していた1万本の一升瓶が残っていたのですが、気仙沼の販売先の多くが被災していましたので、もう駄目だと思っていました。ところが色々な方の応援や支えで酒造りを再開することが出来ました。メディアが報道してくれたお陰で電話は鳴りっぱなしでした。「亡くなった人たちが蒔いた種を、きちっと受け止めて育てていく。そのためには明るい気持ちが必要だ」と話されていたのが印象的でした。

(2)まもるくん豆知識 むかで忌避の方法

前月号でもご紹介しましたがムカデに困って「まもるくん」を使い始めた方が多く問い合わせがよくあります。お勧めは部屋に万遍なく噴霧されたら、特に四隅にたっぷりと噴霧されたらいいと思います。ただ「まもるくん」の主成分のヒノキチオールは揮発性があるため、テッシュを数枚丸めて十分含浸させて置いておくのがいい方法だと思います。参考にして下さい。