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快適生活研究所情報 2009年05月号

経営姿勢:当社は「いのち」と「こころ」を大切にする経営に徹します

経営理念:信頼のネットワーク、人に優しい天然素材で快適生活のお手伝い

(1)幸いなるかな 平和をもたらすもの

63年の人生の内33年間を島原(長崎)の精神病院で過ごし、肝臓癌で亡くなった峰やん。カトリック信者でしたからF神父が毎月お見舞いかたがた御聖体を持って訪問していました。訪問予定の日神父は都合が悪くなり翌日に延ばしたいと電話を入れました。翌日「峰やん昨日は悪かったね。私の都合で変更して」と謝ると、彼は「神父さんの都合のいい時でいいんです。私は自分の都合を言えるような人間ではないんです。これまで親の都合で親のない子供として生まれ、親戚の都合でたらいまわしにされ、病気の都合でここにいます。今でも院長さんの都合で面会人に会わせてもらうんです。」

彼の母は娼婦で「結婚してやる」という客の言葉にだまされて妊娠し彼を生みます。そして姉に預けられて姉の籍に入りました。母親は彼が2歳の時に病死しています。それからというもの親戚の間をたらいまわしにされて育ちました。

成人して大阪の自動車整備工として働いていた時、精神を病んだのです。誰も彼の面倒を見る人もなく、30歳で島原に戻り、今の精神病院に入院したのです。病気が回復しても身元引受人がなく、働くことも出来ないままずっと病院で暮らしています。ある時神父が彼に「聖書の中のどの言葉が生きる支えになっていますか」と尋ねました。すると彼は「私にはそういうものはありません。ただ目標にしている言葉があります。「平和をもたらす人は幸いである。その人は神の子と呼ばれるであろう。の所です。

私には親がいないので神の子と呼ばれたいんです。」と答えました。そこで神父は「それやったら峰やん、病院の中で戦争反対のプラカードを持って歩かなあかんね」とひやかしました。彼は癌の進行が速く、あっという間に亡くなりました。亡くなる前に「神父さん、私が死んだら誰が葬式をしてくれるかな」と聞くので「心配せんでいい。私がします」と答えると、重ねて「墓は誰が建ててくれるかね」と聞くのです。神父は不用意に「心配せんでいい。大学病院に献体して医学部の学生たちに奉げたらどうですか」と言うと「そんなことができるんですか。それならすぐに手続きをして下さい。でも寂しか。」とつぶやきました。本当は生きていた証が欲しかったのです。

彼の通夜と葬式に病院から二人の掃除婦のおばさんだけが参列しました。そして神父に言いました。「峰やんがおらんごとなって寂しゅうなった。あの人のおるところは平和だったんですよ。」神父が理由を聞くと「あの人は自分の都合を言わん人でしたから。患者同士が時々病気のせいで衝突するんです。その時峰やんを間に連れて行くんです。すると静けさが戻ります。平和になるんです。」ですから峰やんは、しょっちゅう病室を変わっていたのです。 幸いなるかな 平和をもたらすもの・・・。

(2)まもる君豆知識 610(ムトウ)ハップ製造中止

カイセンダニやヒゼンダニの治療薬として80年以上にわたり愛用されていた610ハップが製造中止になりました。理由は相次ぐ硫化水素による自殺に悪用されたためとか。自殺する手段に悪用され、そのあおりを受けたのはお気の毒としか言いようがありません。

その影響か最近「まもる君は610ハップの代わりになりますか」との問い合わせが寄せられるようになりました。ダニの孵化に3週間かかりますので、(卵の時は何をやっても殺せません)4週間お使い頂きましたら例外なく駆逐することが出来ます。